コマーシャルペーパー(CP)の仕組みや金利・社債との違いをわかりやすく解説! | たきもりの森
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コマーシャルペーパー(CP)の仕組みや金利・社債との違いをわかりやすく解説!

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コマーシャルペーパー(CP)という言葉。

 

最近ニュースでもよく聞く言葉ですが、一体何を意味するのかよくわかりませんよね。

 

社債ともよく一緒に扱われる言葉でもある一方で、社債とは何がどう違うのか、よくわからない点も多いですよね。

 

そこで今回はコマーシャルペーパーについて、

 

・コマーシャルペーパーの意味
・コマーシャルペーパーの特徴
・コマーシャルペーパーの金利
・コマーシャルペーパーと社債の違い
・コマーシャルペーパーのデメリット

 

以上のテーマでまとめました。


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コマーシャルペーパーの意味って?

 

 

コマーシャルペーパーの辞書的な意味をここで確認しておきましょう。

 

コマーシャルペーパーは、「CP」とも呼ばれ、企業が短期資金の調達を目的に、オープン市場(マーケット)で割引形式で発行する無担保の約束手形のことをいいます。

参考:金融経済用語集
参考URL:https://www.ifinance.ne.jp/glossary/market/mar091.html

 

上にもあるようにコマーシャルペーパーとは、短期間に必要な資金を調達するために発行する「無担保の約束手形」のことなんです。

 

お金を必要とする企業が、手形を発行し、それを買ってもらうことで資金を調達する、というこですね。

 

手形の期日がくると、手形を買ってくれた人にお金を返します。

 

厳密には「借りる」のとは少し意味が違いますが、お金を調達するという意味ではほぼ同じ意味なので、難しいと思う方はお金を「借りる」と理解して頂いて大丈夫です。

 

コマーシャルペーパーの特徴を知ろう!

 

 

コマーシャルペーパーの特徴は主に次の4点です。

 

① 短期間での資金需要に対応

 

コマーシャルペーパーは発行期間が1年未満と定められているので、短期間の資金需要に対し効果的な調達方法です。

 

一時的に資金需要が高まるものですね。

 

例えば、身近なものだと従業員に支払われるボーナス(賞与)は一時的に大きな支払いですし、税金の支払いもそうです。

 

またM&A(合併・買収)関連の費用も急に多額のお金が必要になってくるもので、コマーシャルペーパーはこういった短期の資金ニーズに適応したものになります。

 

② 発行金額は最低1億円以上

 

コマーシャルペーパーの発行は1億円からと定められています。

 

少額での発行は認められていません。

 

③ 発行できるのは一部の企業のみ

 

コマーシャルペーパーは無担保(担保なし)で発行できるので、もし仮に発行した企業が潰れてしまったら、その資金は回収できなくなってしまいます。

 

誰それ構わず発行できるわけではなく、一定の信用力をもった優良企業のみが発行することができます。

 

④ コマーシャルペーパーの買い手は銀行や保険会社が多い

 

コマーシャルペーパーの買い手は、一般的に機関投資家と呼ばれる法人になります。

 

金額が大きいので個人投資家が気軽に買うことができないんですね。

 

機関投資家とは資金運用のプロで、銀行や保険会社、投資会社などがそれにあたります。

 

基本的には、金融機関が買い手になることが多いので、「お金を借りる」というイメージに少し近いかもしれません。

 

コマーシャルペーパーの金利はどのくらい?

 

 

コマーシャルペーパーは、通常の融資借入や社債での借入に比べ、低金利で資金調達できるのがメリットの一つです。

 

具体的な金利については、コマーシャルペーパーを発行する企業の信用力(しっかりとした企業の方が金利は低い)も大きく関係してくるので、企業ごとに少しづつ違う、というのが答えです。

 

一方で、現在日銀がマイナス金利政策を導入していることにより、コマーシャルペーパーの金利も大幅に下がっています。

 

なんと、一部の優良企業ではマイナス金利でコマーシャルペーパーを発行しているんです。

 

おおよその金利はマイナス0.01~0.0001%程度。

つまり、お金を借りているのにもかかわらず、お金を受け取ってもいるということになります。

 

・・・・??

 

って方も多いかもしれませんね 笑

 

ここからは少しマイナス金利のお話になります。

 

普通はお金を借りたら「利息」というものを払うので借りた金額以上のお金を返さなければいけませんよね。

 

一方、マイナス金利であれば、お金を借りたうえに金利(利息)分のお金をもらうことができるんです。

 

でも、そんなことまでしてお金を貸す人はいるんでしょうか。

 

そこでちょっと復習です。

 

先ほど、コマーシャルペーパーの特徴のところで触れましたが、コマーシャルペーパーの買い手は金融機関等が多くを占めます。

 

金融機関は、日銀のマイナス金利政策のために、一定金額日銀にお金を預けなければならないというルールが定められています。

 

その金利が「マイナス0.1%」程度なんですね。

 

ただでさえ日銀に預けるだけでお金が減ってしまうマイナス金利政策下において、どうせお金を預けるのであれば、マイナス0.01~0.0001%ぐらいのコマーシャルペーパーの方がまだましということなんです。

 

なので、マイナス金利のコマーシャルペーパーでも需要はあるということになります。

 

このマイナス金利に関しても、ちょっと複雑は話なので、

 

コマーシャルペーパーと社債との違いって?

 

 

コマーシャルペーパーと社債との違いは、実はものすごく簡単。

 

 

期間が異なるだけなんです。

コマーシャルペーパーは短期間での調達である一方で、社債は主に長期の資金調達に使われます

 

具体的には、コマーシャルペーパーは1年未満、社債は1年以上の期間で用いられます。

 

仕組みはほとんど変わりませんので、

 

「コマーシャルペーパーは1年未満の短期、社債は1年以上の長期」

 

と覚えて頂ければ基本的には大丈夫です!

 

コマーシャルペーパーのデメリットとは?

 

 

ここまではコマーシャルペーパーの良い点を述べてきましたが、次にデメリットについても触れていきたいと思います。

 

デメリットは次の2点です。

 

① 短期間の資金調達にしか使えない

 

金利も低く借りれていいじゃん!

 

というように私も思っていましたが、社債との違いのところでもお話ししたように、短期間の資金調達のみに充当することができます。

 

つまり、長期間の資金調達には使用できないことになっています。

 

短期間だからこそ、すこしお得に借りることができる、ととらえるといいかもしれませんね。

 

② 一部の優良企業のみしか使えない

 

コマーシャルペーパーの特徴のところでも述べましたが、すべての企業がコマーシャルペーパーを発行できるわけではありません。

 

これだけいい仕組みなので、短期間でも使いたいという企業さんも多いはず。

 

ですが、残念ながらコマーシャルペーパーの発行が認められているのは、倒産の可能性が極めて低い、東証一部上場企業など信用力の高い優良企業のみということになります。

 

「お金を貸してもかえってこないかもしれない会社にわざわざ利息を逆に払ってまで貸すわけない!」

 

ということなんですね。

 

このように考えると、納得して頂けると思います。

 

まとめ

 

コマーシャルペーパーについて、

 

・コマーシャルペーパーの意味
・コマーシャルペーパーの特徴
・コマーシャルペーパーの金利
・コマーシャルペーパーと社債の違い
・コマーシャルペーパーのデメリット

 

以上についてまとめました。

 

個人としてコマーシャルペーパーに触れる機会はそう多くはないかもしれませんが、企業が資金を調達する手段の一つとして、ぜひ知っておいて頂きたい用語です。

 

コマーシャルペーパーという言葉を知っておくだけで、普段のニュースや新聞記事など理解できる幅が少し広がると思いますし、ぜひぜひしっかり理解してくださいね!

 

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