ゴルフの大会で上位選手が同率で並んだ場合に行われる、「プレーオフ」について、みなさんはご存知でしたか?
2021年の笹生優花選手が優勝した全米オープンや、2019年に原英莉花選手が優勝した「リゾートトラストレディス」など、最近の大会で行われることが増えてきていますね。
一方で、ゴルフのプレーオフについては、普段そこまで話題になることもないので、詳しくわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はゴルフにおけるプレーオフのルールについて、その言葉の意味にも触れつつ、具体的礼をもとにわかりやすく説明していこうと思います!
そもそもプレーオフの言葉の意味って?
「プレーオフ」という言葉を、辞書で調べてみました。
プレーオフ【play-off】
ゴルフ・サッカーなどで、同点や同率のときに行う決勝試合。再試合。延長戦。
出典:明鏡国語辞典
おお!辞書にゴルフという文字が入っていました 笑
辞書からは、決勝で同点だった場合に、優勝を決めるためにもう1度試合を行う、という意味だとわかります。
ですが、これだと実際どのようにプレーオフのルールが適用されるのかわかりませんよね。
それでは、具体的に説明していこうと思います!
ゴルフにおけるプレーオフのルールとは?
ゴルフにおけるプレーオフのルールは、プロの大会などで18ホール終了後、同じスコアで2人以上が並んだ場合に、考えなければいけないルールです。
それでも、たくさんの出場者がいる大会の中で、同率でスコアが並ぶことはよくありますよね。
ですが、「同率で3位だった」とか「同率6位だ」とか、すべての順位に対してプレーオフを考えているときりがありません。
プレーオフと言われたら、通常は「1位に何人か同じスコアで並んだ場合」に、「1位を明確に決める」という意味を込めてつくられたルールなんですね。
大会などによっては、「同率1位の場合は同率の人みんなが優勝」というふうに決められている場合もあります。そういったときには、プレーオフは考えなくても良いのです。
あくまで、「1位を1人に絞ること」を目的にしていると考えて大丈夫です。
(厳密には少し違うのですが、ほとんどの大会は上記の考えた方でやっているので、プレーオフを考える上では問題ありません)
プレーオフ制度の仕組みは、次の通りになります。
②1ホールずつスコアを競い、先に相手のスコアを上回った時点で勝ちが決まる
言葉だけだとイメージがわきにくいと思うので、具体例をもとに説明していきます。
ゴルフのプレーオフのやり方は?具体的に開設
それでは少し具体的に考えてみましょう。
2019年に原英莉花選手が優勝した大会である「リゾートトラストレディス」がいい例なので、こちらを元に説明させて頂きますね。
この試合では、18ホール回った時点で原英莉花選手と韓国のペ・ソンウ選手が通算14アンダーと同率一位でした。
そこで、一位を決めるためにプレーオフ制度の登場です。
改めて、プレーオフ制度の仕組みは次の通りです。
②1ホールずつスコアを競い、先に相手のスコアを上回った時点で勝ちが決まる
今回の例では、同率1位で並んだ原英莉花選手と韓国のペ・ソンウ選手が、まず1ホールプレーしました。
そこでは二人ともパー(0)だったため勝敗がつかず。次に、2ホール目でぺ・ソンウ選手がパー(0)だったのに対し、原選手がバーディ(ー1)を出したことで、原選手がスコアでぺ・ソンウ選手を上回り、原選手の優勝となりました。
プレーオフでは、決着がつくまで(スコアに差がつくまで)プレーが続きますので、2ホール目で差がつかなかった場合には3ホール目、と続いていくことになります。
ゴルフのプレーオフのいろいろな事例
先ほどご説明したのはプレーオフ制度の一例です。
実は、大会によってプレーオフのルールは少し変わってきます。
例えば、18ホール終了時点で同率で並んだ場合、
②翌日に18ホールもう一度プレーし、そのスコアで決める
というルールもあります。
全英オープンや全米女子オープンは①の方式、全米オープンは②の方式なんです。
2008年の全米オープンで、タイガー・ウッズ選手がロコ・ミディエート選手と同率になり、翌日に18ホールプレーしたものの勝敗がつかず、さらにプレーオフを行った末優勝する、なんてこともありました。
一概にプレーオフといっても、大会ごとに柔軟に決められているようですね。
ですが、共通するのは「1位を一人に決める」ことです。
全米オープン優勝者が二人いたらおかしいですからね。
まとめ
プレーオフのルールについて理解していただけましたか?
優勝を決めるプレーオフは大興奮ですし、これからテレビで見ている中でも、このルールをきちんと理解していればもっと楽しめると思います。
白熱した試合がこれからも生まれてくれれば嬉しいですね。
さて、私もゴルフの練習に行ってきます!
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